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Other Space, Other Points




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『今生きている人間の背後には30人の幽霊が立っている』という話を聞いたことがある。
地球の上ではかつて、およそ1千億人の人々が現れては去っていった。 その数は夜空に輝く星の数と同じだそうだ。
家の前のいつもの交差点で、または異国の渇いた大渓谷に立った時にでも 彼らは何を語るでもなくそこに佇んでいる。
それは喫茶店の形をしていたり岩だったり、何かの機械だったりする。 彼らの気配を感じ取った時、心地よい感覚が僕を包み込んでくれる。 それは時間や空間を超えたコミュニケーションなのだ。
遠いの国の大きな山脈や、自分が暮らしているこの小さな街も 宇宙という枠組みの中に存在しているこの世界で
『人と向き合うこと』とはどういうことなのか 答えを探しているのかもしれない。
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